研修環境

当直に密着

17:00

当直スタート・夕食

今日は小児科の菅野先生と総合診療科の横山チーフ、研修医2年目岡本、研修医1年目八木沼の4人で当直します。
うちの当直は屋根瓦方式、安心して当直に入れます。
そして今日は輪番日。イヤな予感しかしませんが、朝まで走り切ります!
腹が減っては何とやら!食べそびれたら大変なので、先に腹ごしらえです。
当直の日は、夕食・翌朝食・翌昼食まで準備されています。
…ん?チーフ、誰と電話してるんですか?
食べ終わらないうちに救急室からコールです。すでに救急車受入れ要請が入っているとのこと。やはり、今日は荒れそうな予感です。

17:12

先に行ってまーす!
1年生の八木沼が救急室へ走ります。夕食を食べていた医局から救急室まで30秒!口の中にはまだご飯が…
救急室に到着!救急車が2台17時間際に入ったようで、日中救急当番の同期研修医がいました。ベッドに空きがないようで看護婦さんも大忙し。

17:20

すぐに2年生も到着。
救急車が到着する前に患者さんのオーダー入力をしておきます。
救急外来はとにかく時間が勝負!何事も迅速丁寧に!

17:30

救急車到着

本日最初の救急車が到着しました。腹痛を訴える60代男性です。
ファーストタッチは研修医。
どのあたりが痛みますか?いつから痛いですか?
コンサルに備えて、聞き逃しが無いようにしっかり問診します。

17:35

先輩と一緒に腹部エコーを施行。
エコーは消化器内科研修中に十分に経験し、OSCEにも合格したので、自信があります!
救急外来ではエコーや挿管など、日ごろの研修が活かされます。
当院は手技を数こなせるので、身に付くのも速いと思います。

18:00

1人目の患者が落ち着いた頃…
救急研修中の同期から、夕方に入った救急患者さんの申し送りです。
入院にならないような患者さんは、こうして当直帯に申し送られることも少なくありません。
今日は日中も忙しかったらしく、心なしか同期の顔が疲れています。

18:10

日中からの申し送りが終わるや否や、2代目の救急車が到着しました。
今度は頭痛を訴える40代男性です。
今回は事前にオーダーを入力する時間が無かった(T_T)
この患者さんはチーフレジデントの横山先生と一緒に対応しました。チーフは当院の卒業生で、研修医から信頼の熱い尊敬する先輩です。

18:30

ひとまず救急車は後輩に任せて、ウォークインの患者さんの診察です。
指導医と一緒に診察します。まずは自分で考え、指導医に確認、指示をもらいます。
診察後はフィードバックもあるので、とても勉強になります。
おかげで、当直に入るたびに1人の患者さんにかかる時間が短縮できています。
今日はとにかく、発熱インフルエンザ疑いが多い!

18:30~

師長さんたちも大忙し!猫の手も借りた~い(T_T)
日頃の研修はもちろん、当直は特に看護師さんに助けていただきます。本当に頭が上がりません。
当直に入ったばかりの頃、何がどこにあるかもわからなくて看護師さんに聞きまくっていた頃が懐かしい。
そんなこんなで、この後24時まで救急車5台のノンストップ状態。
恐るべし輪番日!…なんて日だ!

1:00

疲れ切って研修医に室に戻ると、なんと“研修医の母”からの差し入れが!ありがたや~(T_T)
これを食べて、ちょっと寝れるといいな…
ちなみに研修医室、当直室、研修医宿舎、すべてPHSが入るので、どこにいてもいつ呼ばれても安心です。

1:00

こちらは当直室へ。
僕は自宅のベッドで寝ちゃうと起きれない派なので、いつも当直室を利用しています。
個室でシャワー、トイレ完備。文句なし!
朝までコールがない!……なんてことはないかな~

4:00

救急室からのコールで起こされます。
「先生、救急車入ります!82代男性の意識障害です!」
「はい!今すぐ向かいます!!」
……現実はそんなに甘くありません。

4:20

眠いなんて言ってられません!言ってられませんが…眠い時もあります。
でも、救急車の音と赤色灯の光で眠気が一気に吹き飛び、そして、手袋をはめるとスイッチが入ります。
本日最後の救急車は、80代男性意識障害の患者さんです。
大事には至らず、点滴後帰宅となりました。
救急隊の皆さんもご苦労様です!

8:30

やっと終わった―!!
4時の救急車を最後に、ウォークインも含め患者さんは来ませんでした。
最後に当直室のカギを“母”に返して当直業務完了です。
朝ご飯食べるぞ―!!
ちなみに、当直明けの午後は休んでいいことになっています。どうしても休めない時は時間外として請求することもできるので安心です。

8:30

ということで、昨日の17:00に始まった当直がようやく終わりを迎えました。
結局、CPAを含む救急車9台、うち入院2人、ウォークイン14人が救急外来に来ました。
今回のような忙しい日でも安心して当直に入れるのは、屋根瓦方式で指導医や先輩からしっかり指導してもらえる環境だからです。当直を重ねるたびに自分の成長を感じることができるのが嬉しいです。
(今日は特別忙しかった!もちろん、毎日こんなに忙しいわけではありません!しっかり寝られる穏やかな当直もあります。)