診療科・部門DEPARTMENT

臨床工学科

令和3年度現在、16名の臨床工学技士と1名の助手が業務に従事しています。業務内容は大きく二つに分けられ、一つは血液透析・血管撮影室業務、救急救命などの臨床業務、もう一つは医療機器や診療材料の管理業務です。これらの業務で患者さんのみならず院内のスタッフと医療機器をつなぐ役割を担っています。当院の臨床工学科の特筆すべき点としては、地域中核医療を支えるため24時間365日宿日直・当直体制で業務に臨んでいることです。また、臨床業務の中心となる血液浄化療法に関しては、現行行い得るほぼ全ての治療法に対応しています。最近では、夜間緊急時の内視鏡業務や手術室との業務連携なども開始し、院内の医療機器ほぼ全ての支援体制の構築を目指しています。

主な業務

血液透析療法 透析センターにて入院及び外来維持透析患者の血液透析療法(HD、HDF、Online-HDF)を行っています。また、病棟出張透析や24時間体制での管理が必要な血液透析療法(CHDF)にも対応しています。
各種血液浄化療法 単純血漿交換療法(PE)、二重膜濾過血漿交感両方(DFPP)、血液吸着療法(HA)、血漿吸着療法(PA)、顆粒球除去療法(GCAP)、腹水濾過濃縮還元再静注療法(CART)などの各種治療に携わっています。
医療機器管理業務 人工呼吸器を始め生命維持管理装置の日常点検・定期点検計画の実施、院内にある1000台以上の医療機器の消耗部品の交換、装置トラブル発生時の対応を年間約2000件行っています。
血管撮影室業務 24時間体制で心臓カテーテル検査、シャントPTA、脳血管造影、肝動脈塞栓術などの業務サポートを行っています。

最近の学術発表

  • 当院における持続的血液濾過療法(CHDF)の実際 ~過去11年間の記録より~
  • ハイフローセラピーについて
  • PTAバルーンの紹介
  • 汎用型データベースソフトFile Maker Pro🄬を用いたME業務管理データベース作成を試みて
  • LDL吸着療法と血液透析の同時施行の試み