診療科・部門DEPARTMENT
放射線科
令和7年度現在、放射線科医師4名、診療放射線技師28名、看護師5名、事務員3名、補助者1名で業務を行っています。
業務内容としては、放射線を用いた画像診断と放射線治療の二つの分野からなります。
放射線画像診断
医師の指示の下で従来の一般撮影(レントゲン写真)や透視、CT(コンピューター断層装置)、MRI(磁気共鳴画像装置)、血管撮影、マンモグラフィー、RI(核医学)、PET‐CT等での撮影を行い、これらによって得られた画像を放射線科医師により異常所見の有無が指摘され、各依頼医へ検査結果を提供しております。また、近隣の病院や開業医からの委託検査も同様に行われております。
放射線治療
放射線科医が診察を行い、治療計画を立てます。それを基に診療放射線技師が腫瘍に対し放射線の照射を行っております。
主な業務
一般撮影 | いわゆるレントゲン写真です。胸や腹、骨の撮影を行います。体格に合わせた最適な線量で画像を得ることが可能です。 |
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血管撮影 | カテ-テルという細いチューブを血管内に挿入し、造影剤を注入することで、心臓や脳血管などの診断・治療を行います。手術に比べ、侵襲性が少なく、負担を抑えられるのが特徴です。 |
マンモグラフィ | 当院ではマンモグラフィ認定資格を取得している女性技師が撮影します。 健診や診断に利用され、乳癌の早期発見に尽力しています。 |
CT検査・MRI検査 | CTは身体の周囲からX線を照射し、コンピューターで処理することによって断層像(輪切りの画像)として画像を撮影する検査です。 MRIは、磁気と電磁波を利用してCTでは得られない画像を撮影する検査です。CTと比べ、X線を使わないので被ばくの心配もありません。但し、受診者の状態(ペースメーカ装着中、閉所恐怖症など)によっては検査を受けることができない場合もあります。 |
RI検査・PET‐CT検査 | RIは特別な薬剤(放射性同位元素)を使用し、臓器の機能・状態の検査を行います。 PETは主にがんの有無・広がりを知ることに有用です。糖と放射性同位元素を結びつけたFDGと呼ばれる薬剤を体内に注入し、がんに糖が取り込まれる性質(糖代謝)を利用し画像化します。 さらにCTを用いて検査を行うことにより、検査精度を上げることができます。 |
放射線治療 | 治療台の上に寝ていただき、放射線が患部に照射されます。放射線が当たっている間は体に苦痛を感じることはなく、仕事や生活を続けながら治療をすることが可能です。また、前立腺がんに対してIMRTという精度の高い治療法があります。 |
アイソトープ治療 | 放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を用い、内服・注射により体内に入ると特定の組織に集まり放射線によって治療を行います。 当院ではヨウ素-131を用いた内服療法(甲状腺機能亢進症、甲状腺癌)、ラジウム-223を用いた骨転移治療(癌の骨転移巣)、ルテチウム-177を用いたペプチド受容体放射性核種療法(神経内分泌腫瘍)が現在行われています。 |
各認定資格
認定技師
- 検診マンモグラフィ撮影認定 9名
- 放射線治療専門放射線技師 1名
- 放射線治療品質管理士 1名
- 第1種放射線取扱主任者 4名
- 肺がんCT検診認定 2名
- X線CT認定 3名
- 磁気共鳴専門技術者 2名
- 核医学専門技師 1名
- 核医学専門技術者 1名
- 放射線管理士 4名
- 放射線機器管理士 3名
- アドバンス診療放射線技師 2名
- 医療画像情報精度管理士 2名
- 救急撮影認定技師 1名
- 画像等手術支援認定技師 2名
- Ai(オートプシー・イメージング)認定技師 2名
- 放射線被ばく相談員 1名
施設基準・認定
- PET撮像施設認証(Ⅰ)18F-FDGを用いた全身PET撮像
- PET撮像施設認証(Ⅰ)アミロイドイメージング剤を用いた脳PET撮像(一括)
- 画像診断管理加算2画像診断管理認証施設
- 肺がんCT検診施設認定
- マンモグラフィ検診施設画像認定
- 治療用照射装置の第三者出力線量評価施設